アトピー性皮膚炎の主な症状として「かゆみがある」「特徴的な湿疹と分布」「繰り返す」ということがよくあげられます。赤みのある湿疹やジクジクした湿疹などかゆみを伴う湿疹がよく見られ、掻くことによって皮膚が厚くなったり、かさぶたができたりします。また、個人差はありますが湿疹ができやすい部分は、顔、耳や首周り、脇の下や肘の内と外など汗をかきやすい部位にできるという特徴があります。
アトピー性皮膚炎の原因は解明されていないことが多いですが、現在原因として考えられているのは、アトピー素因やバリア機能の低下による体質的な要因とアレルギー症状を起こす物質による皮膚へ刺激などの環境的な要因が重なった時に症状が表れると言われています。環境に関する要因には、アレルゲン以外にも、汗や衣類による摩擦、乾燥などがあります。また、寝不足やストレスなども発症しやすくなる原因のひとつです。アトピー性皮膚炎は多因子性の病気のため、その時の体調や精神状態によっても症状に変化が出ます。
アトピー性皮膚炎は、多くの人が乳幼児期に発症し成長とともに治っていくケースが多いです。しかし、大人になっても続くことや一度治っても再発することもあり、その場合は治りにくいとも言われています。
アトピー性皮膚炎の原因と症状
